「宇田川ジャパン」の“会長”はその後…米国で登板なし、コーチが語った感謝と後悔

宇田川優希投手はキャンプの話題をさらったものの、2試合登板にとどまった

　ワールド・ベースボール・クラシック（WBC）を制した日本代表「侍ジャパン」が23日、成田空港に帰国し、成田市内のホテルで会見を行った。首脳陣が大会中の“秘話”を披露する中、ブルペンを担当した厚澤和幸投手コーチは「宇田川ジャパンの宇田川を、マウンドに上げられなかった」と米国ラウンドでの“心残り”を口にした。

　厚澤コーチは「会長の宇田川自身が、マウンドで飛躍することができなかったのが残念」と続けた。同じオリックス所属で、育成選手から這い上がってくる過程も見てきただけに、メジャーリーガーが並ぶチーム相手の勝負を見られなかったことを悔やむ。

　2月に集合した侍ジャパンで、まず話題をさらったのが宇田川だった。「チームになじめていない」と口にしたことが発端となり、ダルビッシュが投手会を「宇田川会」と名付け、真ん中へと押し出した。なじみやすい環境を作った。

　ただ大会に入ると、新たに合流した大谷やヌートバーに話題は移った。宇田川の登板は東京ラウンドの2試合で計1回1/3にとどまった。厚澤コーチは宇田川について「バックアップに回ってくれて、だいぶ彼には陰で支えてもらったところがあるので、感謝しています」と、影の功労者として名前を挙げた。ただ当の宇田川は「すごいメンバーと野球できて楽しかった」と、あっけらかんとしたものだった。

（Full-Count編集部）