元助っ人が証言…NPB投手陣がMLB強打者を圧倒できたワケ “魔球”攻略は「非常に困難」
オグレディは昨季西武に在籍して123試合に出場した
野球日本代表「侍ジャパン」は、第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で3大会ぶりの世界一に輝いた。メジャーの強力打者たちをねじ伏せた投手力は注目を集めているが、元西武のブライアン・オグレディ外野手がその“理由”を説明した。
昨季西武に在籍して123試合に出場も打率.213と苦しんだ。「僕が日本人選手の投球について言ったことをみんな目の当たりにしているね。MLBとスタイルがとにかく違うわけで、その理由はスプリットなんだ」とオグレディは言う。
自身もスプリットに手を焼いたそうで「打者からすると、回転数のあるボール(スライダーやカーブなど)よりも見極めるのがはるかに難しい。そして(スプリットの)球速との関係上、チェンジアップよりも見えにくい。WBCに出場している(日本の)選手たちは直球もスピードがあり、スプリットがうまくマッチする」と指摘した。
米国との決勝戦では、戸郷翔征投手(巨人)や高橋宏斗投手(中日)のスプリットが米メディアの間で注目され、マイク・トラウト外野手(エンゼルス)やポール・ゴールドシュミット内野手(カージナルス)らから三振を奪うなど多くの強打者を手玉に取った。オグレディも「米国の打者にとって非常に困難になる。なぜなら僕らはここで野球をプレーし始めてから今に至るまで、とにかくその球を見ることはないから。日本の投手たちがデグロムやバーランダーより優れているとは全く言っていない。ただ、(米国の投手との)スタイルが全然違うから、打者としては難しいってこと」と強調していた。
(Full-Count編集部)