WBC世界一の侍Jが背負っていた重圧 米記者も仰天した「優勝に向けての期待」
モロシ記者「日本野球史において、計り知れないほど誇らしい時間」
野球日本代表「侍ジャパン」は第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で3大会ぶりに世界一を奪還した。米スポーツ局「MLBネットワーク」は「今は日本野球史において、計り知れないほど誇らしい時間だ」として、ジョン・モロシ記者が侍ジャパンにのしかかっていた期待や重圧を語った。
栗山監督について「球界の中でも素晴らしい人物で品があるが、この仕事については大きなプレッシャーと期待がかかっていた。日本の場合、WBC監督は大会ごとに変わるもので、フルタイムの仕事だ。クリヤマサンはきちんとしたメンバーをそろえるために、これに向けて1年前からスカウティング訪問や選手勧誘の訪問もしていた。優勝に向けてのプレッシャーと期待はとても大きい」と説明する。
また決勝は平日の午前8時開始だったが「日本にいる友人に、試合中『今職場ではどんな感じ?』とテキストメッセージを送ったら、『みんな試合を見ている。日本中が試合を見ているから仕事でもやることがあまりない』と言っていた。日本では日中の試合でしたからね。クリヤマサンが、日本がアメリカと対戦することの意味について大いに語っていた意味が分かりました」と日本での“WBC熱”に驚いていた。
「150年前、日本に野球をもたらしたのはアメリカ人。つまり野球は両国の絆だった。そして、日本野球のレベルはアメリカに劣らないということを証明したい気持ちがあった。これでWBCでの通算対戦成績は2勝2敗になった。そして日本は3度優勝した。これは大きな誇りです。日本はWBCとWBSCプレミア12のタイトル、そして五輪金メダルを同時に持つ初めての国となった。今は日本野球史において、計り知れないほど誇らしい時間だ」と日本が成し遂げた“世界一”に敬意を表した。
(Full-Count編集部)