元Gマイコラス7勝目へ、「最高の野球IQの持ち主」モリーナ復帰もプラス材料に
6日の試合で約1か月ぶりに復帰「彼は他の誰もできないレベルで、打者の手の内を読んでいる」
巨人からカージナルスに移籍したマイルズ・マイコラス投手は7日(日本時間8日)の本拠地マーリンズ戦で今季12度目の先発マウンドに上がる。前回登板の1日(同2日)パイレーツ戦では6回6安打2失点と好投しながら、打線の援護なくメジャー復帰後初黒星。それでも、6勝1敗、防御率2.49と好成績を残す右腕への評価は揺らがない。さらに、カージナルスは名捕手ヤディアー・モリーナが故障者リスト(DL)から復帰したばかりで、マイコラスにとっては大きなプラス材料となる。
チームの精神的支柱の復帰がカージナルスの選手たちに与える影響はあまりにも大きい。5月上旬に股間にファウルボールを受け、手術を受けたモリーナは、5日(同6日)のマーリンズ戦で復帰。その巧みなリード、キャッチング技術、そして、試合を支配するような圧倒的な存在感は現在のメジャーで“唯一無二”だ。
モリーナの復帰を取り上げた地元紙「セントルイス・ポスト・ディパッチ」では特に、そのリードに注目。今季、宿敵カブスの主砲ブライアントを打ち取った場面を振り返りながら、そのときに登板していた右腕ノリスが「彼は他の誰もができないレベルで、打者の手の内を読んでいるんだ」と話していることを紹介している。また、以前カージナルスに所属していた右腕シェルビー・ミラー(現Dバックス)も、同紙の記者にモリーナは打者の心を見透かせると話していたという。
そして、同僚となったばかりのマイコラスも、そのことを認めている。「もし彼が打者の心を見透かせることができると誰かが言ってきたとしたら、僕も反対なんてするわけないね」。バッテリーを組んできた投手たちは、名捕手の凄さを肌で感じているようだ。
記事では最後に、捕手出身のマイク・マシーニー監督の証言も紹介している。
「彼には驚かされるよ。とにかくユニークな選手。彼のような選手は見たことがない。彼はまさしく最高のベースボールIQの持ち主だ。他の捕手には絶対に到達できないレベルで野球を見ることができる」
最高の女房役の復帰で、マイコラスも再び連勝街道に乗りたいところだ。
(Full-Count編集部)