ダルビッシュ復活に「疑いはない」 同じ新加入の右腕も絶大な信頼寄せる
FA加入のチャットウッドは「ダルビッシュを自身に重ね合わせている」
カブスのダルビッシュ有投手は、右上腕三頭筋の炎症で故障者リスト(DL)に入っている。開幕から2か月足らずで2度目のDL入り。ここまで8試合登板で1勝3敗、防御率4.95と苦しんでおり、地元メディアやファンからは厳しい反応も出始めている。しかし、同僚らはダルビッシュに変わらぬ信頼を寄せており、同じ新加入のタイラー・チャットウッド投手も復活に「疑いはない」と話したと、地元紙「シカゴ・サンタイムズ」が伝えている。
ロッキーズからFAとなり、今季からカブスに加入したチャットウッドはここまで11試合登板で3勝4敗、防御率4.05という成績。しっかりと先発ローテーションを守っているが、WHIP(1イニングあたりのヒット+四球)は1.73と安定していない。「カブスのチャットウッドがどのようにダルビッシュ有と自分を重ね、なぜ大きな復活がやってくると思っているのか」と題した同紙の特集では、シーズンが夏に近づくにつれて先発投手の活躍が必要となるとした上で、チャットウッドついては「四球が多く、今季最悪となる登板が2回あった」と指摘している。
ここまで、ダルビッシュは2度のDL入りでローテーションを守ることができず、チャットウッドに加えて、ホセ・キンタナも12試合登板で6勝4敗、防御率4.20と苦戦。陣容はメジャー屈指と言われる先発ローテーションが力を発揮できているとは言い難い。
記事でも「この3人のうち少なくとも2人が、ジョン・レスター(防御率2.44)とカイル・ヘンドリクス(防御率3.59)くらい良い投球ができるのであれば、カブスはジェットコースターのようであった2か月をすぐに終わらせることができるだろう」と言及。もっとも、名将ジョー・マドン監督は楽観的な様子で、「それ(3人の復調)は大きい」としながらも「彼らは良い投球をするだろう。彼らが普通の状態に戻るのは時間の問題だ。彼らはシーズンの終わりまでには、バブルガムカード(野球のトレーディングカード)の裏側に載っているデータ通りの状態に再び戻るだろう」と話したという。