最下位オリ、それでも観客動員&ファンクラブ会員増の不思議
2位躍進の昨季よりも増加する観客動員とファンクラブ会員
開幕前に大型補強を敢行し、優勝候補の呼び声も高かったオリックス・バファローズ。しかし蓋を開けてみれば、主力に負傷者が続出し満足のいくオーダーが組めず、苦しい戦いが続く。6月頭には、森脇監督が休養し、福良監督代行が後任に就くなど、思うようなシーズンを送っているとは言い難い。
その一方で、興味深いデータがある。
昨季のオリックスは夏場以降、ソフトバンクと優勝争いを繰り広げクライマックスシリーズに進出。球団も努力を重ねて、観客動員とファンクラブ会員の大幅な増加があった。成績の出ていない今季、観客動員は頭打ち、もしくは減少に陥っているだろうと想像するのは容易だ。しかし現実には、観客動員、ファンクラブ会員ともに増加を見せている。
2014年、ホームゲーム37試合消化時の平均動員数は23,561人。それに対し2015年の同時点では25,081人と前年比で106.5%の数字を記録している。また、ファンクラブ会員数も、昨年同時期と比較して36,152人から46,050人へ増加し、こちらの前年比は127.4%だ。
オリックス・バファローズの緒方貴弘企画事業部企画グループ長に、現状を聞いた。
――観客動員が好調のようですが、要因は?
「交流戦の試合数が変更されたため、昨年との完全な対比とはなりませんが、前年比では106.5%で微増の状況です。7月、8月に行われる試合の前売り券販売状況は、絶好調、とまではいきませんが、昨年と比較してもプラスの状態となっています。
前年比で観客が増えている要因としては、3万人以上集客した試合が増えたこと、そして2万人以下の来場者の日数が減っていることが大きいと考えています」