佐々木朗希に匹敵する24歳、リーグ1位の阪神右腕 TJ手術を経て“成長”した男たち
阪神・才木は19奪三振でリーグ1位、ロッテ・種市の奪三振率は15.30
2023年のプロ野球は、開幕して3カードが終わった。まだ始まったばかりだが、今季は大きな手術を経て復活した投手が目立つ。しかも、ロッテ・種市篤暉投手や阪神・才木浩人投手は驚異的なペースで三振を奪っている。
種市は9日のロッテ戦で6回を7奪三振無失点の好投。2020年7月25日の西武戦以来、988日ぶりの白星を飾った。2020年9月に右肘のトミー・ジョン(TJ)手術を受けた右腕は、今季初登板となった1日のソフトバンク戦でも4回10奪三振。17奪三振はリーグ2位、奪三振率は15.30になる。防御率も0.90で4位だ。今季初登板で6回11奪三振(奪三振率16.50)の佐々木朗希との剛腕コンビは相手には脅威だろう。
才木は2020年11月にTJ手術を受け、復帰した昨季は9登板(8先発)で4勝をあげた。今季は4月2日のDeNA戦で6回1/3を8奪三振1失点で勝利投手。9日のヤクルト戦も勝敗はつかなかったが、7回を11奪三振1失点の快投だった。13回1/3を投げて19奪三振はリーグ1位、防御率は1.35で2位。奪三振率は12.83だ。手術を経てスケールアップした2人の24歳の今後が注目される。
DeNAでは平良拳太郎投手が5日の巨人戦で6回を7奪三振無失点。2021年のTJ手術を経て、2020年10月29日の巨人戦以来、888日ぶりの白星を手にした。翌6日の巨人戦では左腕・東克樹投手が7回を8奪三振無失点で勝利投手になった。2018年の新人王は2020年2月にTJ手術を受け、過去2年は1勝どまりだったが、復活を予感させる投球だった。
日本ハムの右腕、石川直也投手は2020年8月にTJ手術を受け、昨年復帰して36登板。今季は3登板で3回無失点、1安打5奪三振と圧倒的な投球を見せている。
メジャーでも2021年9月にTJ手術を受けたツインズ前田健太投手が4日(日本時間5日)のマーリンズ戦で591日ぶり復帰登板。敗戦投手になったものの6回途中9奪三振1失点と好投した。手術を経てスケールアップして戻ってきた投手たち。今後の投球も楽しみだ。
(Full-Count編集部)