NPBの「2軍拡大構想」参入のハードルは? 名乗り上げる静岡と熊本の異なるアプローチ

NPBがファーム・リーグに参加する新規球団の公募を5月から開始する
NPBがファーム・リーグに参加する新規球団の公募を5月から開始する

4月17日に第1回説明会、静岡で実現目指すハヤテグループは運営会社を設立

 日本野球機構(NPB)がファーム・リーグに参加する新規球団の公募を5月から開始する。静岡市を本拠地とする構想を明かした金融業「ハヤテグループ」と、熊本を本拠地とする独立リーグ・九州アジアリーグ「火の国サラマンダーズ」が現在のところ新規参入への意思を示しているが、今後も条件を整え、手を挙げる球団も増えてくる。可能性のあるチームはどんな地域性なのだろうか。

 NPBは2024年、または2025年シーズンからの参入を想定している。新規参入はプロ野球の発展と野球振興を目的とし、1軍のチームを持たない2軍のみの球団を公募している。名乗りを挙げているのが、都内に本社を置いて金融業を展開するハヤテグループ。公式ホームページで次のように意欲を示している。

「2024年春のプロ野球参入を目指します。私どものような中小企業に対しても門戸を開いていただいたことに対して深い感謝の念をいだきつつ、新たな挑戦に臨みます。野球振興に加えて、地域振興、ひいては『このような挑戦が許されるのだ』と日本社会の温度が上がることが我々の目指すところです」

 ハヤテグループは静岡市清水区の清水庵原球場を本拠地とする球団創設を目指している。これまでに清水区の住民や地元野球団体などと意見交換会を開催し、4月6日には新球団をつくるための運営会社「ハヤテ223」を静岡市葵区に設立した。

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