育成からの昇格相次ぐ巨人…残された「支配下枠」は? 合格率2割未満の“超難関”
かつてのドラ1、高橋優貴を支配下登録「恩返しできるように」
巨人は10日、育成の高橋優貴投手を支配下登録すると発表した。2019年にドラフト1位で入団し、2021年には11勝という実績のある左腕は「リハビリ期間にいろいろな方々に支えられ、何とか復帰できたことにまずは感謝したいです。皆さんに恩返しできるように頑張ります」と意気込む。各球団で育成選手の支配下登録が続く中、巨人の事情をチェックしてみよう。
支配下選手はこれで62人となった。キャンプの時点では57人だったが、その後3月9日に横川凱投手と堀岡隼人投手、3月24日には梶谷隆幸外野手、3月30日に田中豊樹投手を支配下登録し、高橋が今季支配下昇格した選手としては5人目となる。
いずれも過去に1軍実績のある選手で、横川は4月6日のDeNA戦に先発、敗戦投手となったものの6回1失点と好投している。堀岡は1軍登板はないものの、2軍で7試合に投げ防御率2.45と好投している。
DeNAからFAで巨人入りしたものの、腰や膝の手術に悩まされていた梶谷は支配下復帰後1軍で8試合に出場、打率.250を残している。「1番・左翼」で先発した4月1日の中日戦ではお立ち台にも立った。田中も1軍で3試合にリリーフし1ホールド、防御率4.50だ。
5人が支配下選手となったものの、巨人の育成選手はまだ43人もいる。シーズン中の昇格は最大8つの枠をこの大人数で争う狭き門だ。数字にすれば“合格率”は18.6%にすぎない。
現在、チームは3勝6敗でセ・リーグの5位という厳しい状況にある。中川皓太投手や高木京介投手といった実績組から一芸に秀でた若手まで、次は誰がチャンスをつかむだろうか。
(Full-Count編集部)