広島快勝、大瀬良9勝目&丸が攻守で躍動 緒方監督「大地と丸に尽きるね」
大瀬良は7回無失点の好投「流れが行きそうなところをしっかり抑えてくれた」
■広島 7-0 楽天(8日・マツダスタジアム)
広島は8日、マツダスタジアムで行われた東北楽天戦に7-0で勝利した。先発の大瀬良が7回無失点の好投でリーグトップの9勝目。打線は通算1000試合出場を達成した丸が攻守に活躍した。緒方監督は「今日は(大瀬良)大地と丸に尽きるね」と、投打の主軸の活躍にご満悦だった。
「投打ともナイスゲームだった」と、会見で自ら切り出した緒方監督は「大地は粘り強いピッチングだった。相手に流れが行きそうなところをしっかり抑えてくれた」と、自身7連勝となった頼れる右腕を称賛した。
「初回から得点してピッチャーを援護した」という打線では、丸が初回の先制タイムリーに3回に追加点となる本塁打と活躍したが、指揮官が力説したのは3回の2死一、二塁のピンチで、茂木のセンター前へのライナー性の打球を好捕した守備だった。「あのプレーは大きかった」という緒方監督は「打球に対する判断、一歩目の鋭さ。あのプレーでないと捕れない打球だった」と、現役時代は守備にも定評があった外野手らしく、ファインプレーを解説した。
同じようなプレーで足を痛めて戦線離脱となった経緯もあり、記者からは復帰間もない丸を心配する声も出たが、緒方監督は「心配ないって。体はもう大丈夫だし、何年もゴールデングラブ賞を獲っている選手だから」と不安を一蹴した。投手陣が崩壊状態の交流戦で初の完封勝ちは、チームの再加速のきっかけになるかもしれない。
(大久保泰伸 / Yasunobu Okubo)