明暗分かれる侍野手陣 山川穂高&山田哲人は2軍へ…世界一スタメン4人が離脱

侍ジャパンの一員として活躍したヤクルト・山田哲人、レッドソックス・吉田正尚、西武・山川穂高(左から)【写真:荒川祐史】
侍ジャパンの一員として活躍したヤクルト・山田哲人、レッドソックス・吉田正尚、西武・山川穂高(左から)【写真:荒川祐史】

ヤクルトの3人は軒並み苦戦…山田は13日に登録抹消

 第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)から3週間が経ち、日本中のファンを沸かせた野球日本代表「侍ジャパン」のメンバーは各チームへ戻り、レギュラーシーズンを戦っている。14日には佐々木朗希投手(ロッテ)と山本由伸投手(オリックス)がそれぞれ7回無失点、6回1失点の投手戦を繰り広げるなど、投手陣は目まぐるしい活躍を見せている選手が多い。一方で野手陣は、決勝の米国戦のスタメンのうち、4人が一度戦線を離れるなど、明暗が分かれている。

 WBCに続いて活躍しているのは2番、3番コンビだ。大会MVPに輝いた大谷翔平投手(エンゼルス)は14日(日本時間15日)の試合終了時点で打率.295、3本塁打、8打点、OPS.949。連続出塁は35試合に伸び、投げても2勝無敗、防御率0.47と圧倒している。その前を打った近藤健介外野手(ソフトバンク)も打率.318、2本塁打、10打点と新天地で活躍している。

 岡本和真内野手(巨人)も本塁打、打点こそ少ないが、打率.333と好調を維持。また、レギュラー外でも牧原大成内野手は打率.326でリーグ2位、中野拓夢内野手(阪神)は打率3割超えと好スタートを切っている。

 苦しんでいるのはヤクルト勢だ。WBC決勝では中村悠平捕手、村上宗隆内野手、山田哲人内野手の3人がスタメン出場したが、シーズンに入ると軒並み低打率にあえぐ。村上は打率.200、2本塁打、中村も打率1割台で内山壮真捕手と併用が続いている。さらに、山田も打率.220と不振だけでなく、12日のDeNA戦(神宮)で途中交代。13日に登録抹消された。

 故障禍に苦しむ選手も少なくない。西武勢では、1次ラウンドの韓国戦で右小指を骨折した源田壮亮内野手は未だ復帰できず。山川穂高内野手も9日のソフトバンク戦で初回の守備に就かずに交代し、翌10日に登録メンバーを外れた。MLBでもラーズ・ヌートバー外野手(カージナルス)が開幕戦で左手親指を負傷し故障者リスト(IL)入り。吉田正尚外野手(レッドソックス)は12日(同13日)の試合前に右太ももの裏の張りでスタメンを外れた。

 ダルビッシュ有投手(パドレス)は準々決勝のイタリア戦終了後、「自分としては思っていた以上に難しかったかな」と調整について語っていた。投手と違い、野手は毎試合出場するため、疲労の蓄積は否めない。開幕から2週間で大きな差がつく現状となったが、超一流の侍戦士なだけに奮起が期待される。

(Full-Count編集部)

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY