3連勝で交流戦初の勝ち越し 中日・森監督「気持ち悪いわけがない」
ガルシアが3安打完封で防御率トップに浮上「立ち上がりうまく乗り切ってくれた」
■中日 3-0 ソフトバンク(9日・ナゴヤドーム)
中日が3連勝で交流戦初の勝ち越しを決めた。9日、本拠地ナゴヤドームでのソフトバンク戦。先発のガルシアが鷹打線をわずか3安打に封じる見事な投球で、福田の5号ソロなどで奪った3点を守り抜いて今季2度目の完封勝利を飾った。試合後、森繁和監督は「久しぶりに昨日頭が取れて、こうして連勝するのも久しぶりですから、気持ちが悪いわけがないですよね」とうなずいていた。
初回、四球で出塁した大島を二塁に置き、4番のビシエドが中前適時打を放って1点を先制。6回1死から福田が左中間スタンドへの5号ソロで追加点をあげると、8回には福田が左犠飛を放って3点目。指揮官は「ああいう本塁打は、福田にはああいうのを描きながら見ている。久しぶりにヤツらしいホームランが出て、これからどんどん出てくれればいい。貴重な本塁打よりも、そのあとの点がいい1点だった」と2打点の福田の働きを褒めた。
ガルシアはソフトバンク打線を手玉に取る好投。2回に松田、上林の連打で無死一、二塁とされたが、下位打線を打ち取り難なくピンチを脱出。6回には先頭の川島に二塁打を浴び、犠打で1死三塁とされたが、後続を抑え無失点。9回まで投げ抜き、最後は柳田を150キロで見逃し三振。今季2度目の完封となった左腕を、森監督も「前の試合でゲーム崩したと残念がっていましたけど、今日は立ち上がりうまく乗り切ってくれたので、あとは打線がバックアップできればいいなと思っていた。貴重な2点目、3点目が取れて、彼にとってはいいイニングで取れ、ラクにさせてくれた」と称えていた。
これで3連勝、交流戦で初めてカード勝ち越しを決めて、勢いづいてきた。昨季の日本一ソフトバンクを今季完封したのは、この日の中日が初めて。「この波もすぐ倒れちゃうと思うので、大事に乗っていけるような形が1番いい。それを作ったのは昨日の大輔であり、ベテラン陣だった。これからは若い連中がどんどん活躍してくれたらいいなと思います」と森監督。試合後には阪神も勝ったものの、Aクラス浮上が見えてきている。
(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)