“正念場”迎えた2005年ドラフト組　元メジャーも現役続行叶わず…海外転戦の大物も

2005年高校生ドラフト組で現役を続けるのは炭谷、川端ら5選手に

　昨季限りで巨人から戦力外通告を受けていた山口俊投手が17日、自身のインスタグラムで現役引退を報告した。NPB通算66勝112セーブの成績を残し、メジャーにも挑戦した。2005年高校生ドラフト1巡目で横浜（現DeNA）に入団し、この7月で36歳。同年のドラフトでプロ入りした同学年の選手は、アスリートとして曲がり角を迎えている。

　昨季限りで現役引退した1人が、元中日の平田良介氏。高校生ドラフト1巡目で入団し、中日一筋17年で1227試合出場、105本塁打、484打点。2017年ワールド・ベースボール・クラシック（WBC）に出場するなど豊富な実績を誇るが、昨季オフに戦力外通告を受け、年末に引退表明した。

　日本ハム1巡目指名の陽岱鋼外野手は、2021年限りで巨人を退団。昨年は米独立リーグのレイクカントリー・ドックハウンズで79試合、シーズン後には豪州ウインターリーグのブリスベンで31試合に出場した。ゴールデングラブ賞4度の名手は今季、米独立リーグのハイポイント・ロッカーズでプレーする。

　NPBで現役を続ける同期選手は5人。1巡目指名では楽天・炭谷銀仁朗捕手と、オリックスのT-岡田外野手がいる。西武に入団し、FA移籍の巨人を経て楽天に移った炭谷は、今季ここまで7試合に出場と健在ぶりを示している。一方でT-岡田は2軍スタートとなった。

　ヤクルト3巡目の川端慎吾内野手は4日に出場選手登録され、代打で7試合に登場。打率.286を残している。楽天3巡目の銀次内野手は2軍スタートで出番がない。阪神4巡目の大和内野手は2018年からDeNAでプレーし、今季5試合に出場している。ちなみに同年の大学・社会人ドラフトで指名され、現役を続けているのはオリックス・平野佳寿投手（希望枠）、巨人・松田宣浩内野手（ソフトバンク希望枠）の2人だ。今季が入団から18年目の選手たちは、どんな働きを見せてくれるだろうか。

（Full-Count編集部）