“クビ”になった114億円男は「別人になった」 最低年俸で獲得可能も…移籍は茨の道?

ダイヤモンドバックスからリリースされたマディソン・バムガーナー【写真:ロイター】
ダイヤモンドバックスからリリースされたマディソン・バムガーナー【写真:ロイター】

強打の投手バムガーナー…ダイヤモンドバックス移籍から成績急降下

 メジャー通算134勝のマディソン・バムガーナー投手が、所属していたダイヤモンドバックスから自由契約となった。米最大の移籍情報サイト「トレード・ルーマーズ」が26日(日本時間27日)報じている。新天地となる球団の金銭負担が大きく減ることになるが、移籍は決して容易ではなさそうだ。

 バムガーナーは、ジャイアンツ時代の2017年に開幕戦で投手として初となる1試合2発を記録するなど、通算19本塁打を誇る“打てる投手”としても知られた。2019年オフにFAとなり、5年総額8500万ドル(約114億円)でダイヤモンドバックス入り。今季の年棒は2300万ドル(約30億8800万円)で、2024年オフまでの契約が残っていたが放出された。

 成績が急降下したのは、大型契約でダイヤモンドバックスに移籍してからだ。2020年は対戦打者に占める奪三振の割合が2019年の24.1%から15.8%となり、防御率は3.90から6.48まで悪化した。2021年と2022年は防御率4点台に回復させたが、2023年は4登板で10.26まで悪化した。「トレード・ルーマーズ」はこの変化を紹介。さらに「不運にも、ユニホームを(ジャイアンツからダイヤモンドバックスに)変えた途端に、完全に別人のような投手になってしまったように思える」と指摘している。

 さらにバムガーナーの今後について、正式に自由契約となったことで、メジャー最低年俸(72万ドル=約9600万円)の今季残り分を払うだけで獲得できるようになったと伝えた。ただ「彼が集める関心度は不明のままだ。最低限の金銭的義務は間違いなく魅力的ではあるが、今年と過去3年間の活躍不足(という事実)を天秤にかける必要がある」と、決して見通しは明るくないとする。関心を示す球団は現れるだろうか。

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