前田健太、復帰登板は乱闘直後に2失点で勝敗つかず、ド軍はサヨナラ勝利
前田は5回5安打2失点、3回に乱闘でケンプとチリノスの2人が退場に
ドジャースの前田健太投手は13日(日本時間14日)、本拠地レンジャーズ戦で復帰戦のマウンドに上がった。5月29日(同30日)のフィリーズ戦で右股関節の張りで降板し、故障者リスト(DL)入りして以来の登板は、5回5安打2失点1奪三振3四球で勝敗はつかず。乱闘騒ぎ直後で球場が騒然とする中、3連打で2点を失って5勝目はならなかった。ドジャースは3-2でサヨナラ勝ちし、3連勝を飾った。
前田は初回、2回といずれも7球で片付ける好スタート。打線も1回裏にターナーが先制のソロ弾、2回にも相手のミスから1点を奪い、2点をリードした。前田は3回は2死一、二塁のピンチを背負うも、デシールズは投ゴロに打ち取った。
ドジャースは3回も2死二塁と得点機を作る。ここでヘルナンデスが右前打。しかし、右翼マザラの好返球で、二塁走者ケンプは完全にアウトのタイミング本塁へ。そして、捕手のチリノスに激しくタックルした。両者は一瞬の間の後にもみ合いとなり、両軍の選手もベンチから飛び出す乱闘騒ぎに。ケンプとチリノスの2人は退場。ケンプはアウトでドジャースは追加点を奪えなかった。
直後の4回、球場が騒然とする中でマウンドに上がった前田は1死走者なしからベルトレに右中間への二塁打を浴びる。ベルトレはこれがメジャー通算3090安打目で、イチロー(3089安打)を抜いて米国出身以外の選手、現役選手で単独1位となった。
前田は続くプロファー、ギャロにタイムリーを浴びて、3連打で2失点。同点に追いつかれたものの、その後の2死一、二塁のピンチではピッチャーのハメルを二ゴロに仕留めた。5回は先頭・秋信守にフェンス最上部直撃の二塁打を浴び、2死一、三塁とされるも、プロファーはニゴロに仕留めて無失点で切り抜けた。
その裏の攻撃で代打を送られて交代し、白星はつかず。ドジャースは延長11回、1死満塁の場面でバーンズが投ゴロも、ブッシュの送球が逸れて三塁走者のヘルナンデスが生還。レンジャーズはチャレンジするも判定は覆らず、ブッシュの失策で決着がつく形となった。
前田はこの日、76球を投げてストライクは47球。4勝4敗のままで、防御率3.61となった。
(Full-Count編集部)