大谷翔平が「直面するジレンマ」 総額808億円か年俸81億円か…球団幹部らFA契約を予想
比較対象なく「約47億1000万円の異なる2人の選手」の声も
今オフにFAとなる大谷翔平投手の去就には、早くも大きな注目が集まっている。米スポーツ局「ESPN」では、メジャー球団の幹部、代理人、関係者らにアンケート調査を実施。年俸6000万ドル(約80億7000万円)か、総額6億ドル(約808億2000万円)か「オオタニだけが直面するジレンマ」と述べている。
ある球団幹部は、8年4億ドル(約538億8000万円)の契約を提案した。その内容は、最初の5年間は年俸6000万ドルを保障するが、その後3年間はより少ない金額(このケースでは年俸3300万ドル=約44億4000万円)でプレーヤーオプションをオファーするというもの。「プレーヤーズオプションを提案することで、球団はオオタニへの契約金の総額を増やすことができ、同時にオオタニの能力低下や故障のリスクから身を守ることができる」と、よりクリエイティブな提案だった。
一方で、大谷にとってこのような契約を受け入れる利点は、MVPレベルの素晴らしいパフォーマンスを継続した場合や、リーグ全体の年俸が上がり続けた場合に、再びFAになって市場に出てさらに多くの金額を得るチャンスを与えられることだという。投打二刀流だけに「彼が持つ特殊なリスクと資質を考えれば、フロントが(大谷との契約で)クリエイティブになる可能性がある」とした。
いずれにしても特殊なケースとなるであろう大谷のFA。これまでに比較対象となるような選手が存在したことがないからだ。ある球団幹部は「年俸3500万ドル(約47億1000万円)の異なる2人の選手」と表現した。大谷1人を獲得することで、投打両方でエリートレベルの才能が手に入り、ロースターを節約することができる。