“怪童”中西太さん死去 侍J栗山監督が追悼「世界一も、すべて中西さんのおかげ」

日本ハムの初代監督を務めた中西太氏【写真:荒川祐史】
日本ハムの初代監督を務めた中西太氏【写真:荒川祐史】

初代監督を務めた日本ハム発表、現役時代は本塁打王5回の“伝説の打者”

 日本ハムは18日、初代監督を務めた中西太さんが11日に90歳で亡くなったことを発表した。現役時代は強打の内野手として西鉄で活躍し、本塁打王5回、打点王3回、首位打者2回など複数のタイトルを獲得。引退後も5球団で監督や監督代行を務め、多くの名選手を育てた。

 これを受け、NPBエンタープライズは野球日本代表「侍ジャパン」の栗山英樹監督のコメントを発表。栗山監督は現役時代、ヤクルト入団1年目の1984年に打撃コーチとして指導を受けていた

○栗山監督コメント

「謹んでご冥福をお祈りします。中西さんはヤクルトでの現役時代のコーチで三原脩さんも含めて、私の野球人としてのすべてのベースを作っていただきました。すごく愛情深いコーチングは鮮明に記憶に残っています。ティー打撃の練習でボールを上げてくれたのですが、どんどんこちらに近づいてきてバットが当たってしまいそうな距離にまで迫ってくる。そこまで熱意を持って伝説の一流打者が接してくれたことに、感動したことは忘れません。そして誰にも分け隔てなく接してくれました。私が指導者になる上でも、その姿に大きく影響を受けました。この世界一も、すべて中西さんのおかげです。本当に感謝しています」

(Full-Count編集部)

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