DeNA平良が古巣G首脳を感心させた所作 弾丸ライナー直撃も「大した根性だ」
初回に右腕に丸のライナーが直撃、原監督「敵ながらアッパレですよね」
■DeNA 6ー3 巨人(23日・東京ドーム)
DeNAの平良拳太郎投手は23日、巨人戦(東京ドーム)で7回4安打無失点の好投で今季3勝目を挙げた。古巣の本拠地・東京ドームでは初勝利。チームを1引き分けを挟んだ4連勝へ導いたが、2016年まで在籍した巨人首脳陣を感心させる場面があった。
アクシデントを物ともしなかった。初回1死、丸の強烈なピッチャー返しが右腕に直撃。1度ベンチへ下がって治療を受けたが、その後も続投して7回までスイスイと投げ切った。巨人の大久保博元打撃チーフコーチを感心させたのは、治療後にマウンドへ戻ってきた際の所作だ。
「こっちにも頭を下げてきて。『お待たせしました!』って。『この野郎、やるなこいつは。大した根性だな』と。情けを切らないとダメだなと思わせるような強い気持ちを持った投手だなと思いました」
巨人は4月5日の対戦(横浜)でも6回4安打無失点に封じられ、今季初勝利を献上している。大久保コーチは「手出ししちゃいけないところに手を出しているんです。配球は対策通り。(3回5点差で)点数に余裕があるからボールを投げても慌てなくなっちゃった」と唇を噛んだ。
原辰徳監督も「すごい打球を受けながらもね。敵ながらあっぱれですよね」と称賛したが、このまま平良アレルギーを抱えるわけにはいかない。大久保コーチは「しっかり対策をしているんだけど、もっと深く深くいかないと。平良をやっつける術はちょっと見えたかな。我々の中では横浜のエースぐらいの気持ちで戦っていかないと」と、次回対戦での完全攻略を誓っていた。
(小谷真弥 / Masaya Kotani)