ハム平沼がプロ初ヒット、守備でもキラリ 栗山監督「本当にこれから楽しみ」

日本ハム・平沼翔太【写真:石川加奈子】
日本ハム・平沼翔太【写真:石川加奈子】

9回にヤクルト守護神・石山から左前打「何が起こったかわからない感じで…

 日本ハムの平沼翔太内野手が17日、本拠地ヤクルト戦でプロ初安打を放った。

 9回1死から回ってきたこの日の初打席。ヤクルトの守護神・石山の初球カーブを見送り、2球目フォークを空振りして追い込まれた。そこから3球目の低めフォークに手を出さずに見極め、4球目の146キロ直球を左前にライナーで弾き返した。

「何が起こったかわからない感じで頭の中が真っ白になりましが、Hランプがついて正直ホッとしました。しっかりボールを捉えることできたので良かったです」

 プロ3年目の20歳は、初めて昇格した昨季から通算7試合、10打席目で記した大きな一歩を初々しい表情で振り返った。

 今季初めて代打で打席に立った14日阪神戦では、中飛に倒れた。「前回、代打の時に少し消極的だった部分があったので、今回は自分が待っている球が来たら、思い切り振ろうと思いました」と反省を生かして結果を残した。

 今季は1軍キャンプに抜てきされ、オープン戦でも7試合で11打数5安打3打点2本塁打と結果を残したものの、開幕1軍入りは果たせなかった。今月14日に今季初昇格した際には「その悔しさをもって練習してきました」と話し、雪辱の時を待っていた。

 敗戦の中で明るい話題。栗山英樹監督は「素晴らしかったですね。守備も緊張すると思いますけど、しっかり動いていた。本当にこれから楽しみ」と称えた。

 指揮官が評価したように、守備でもインパクトを残した。8回から遊撃の守備に就き、2死一、三塁の場面でバレンティンが放った二塁ベース寄りの強烈な当たりに倒れ込みながら反応。一度ボールをこぼした後、冷静に二塁に送球してアウトにした。「守備が一番成長した」と自ら語っていたようにファームで鍛えてきた成果を見せた。

(石川加奈子 / Kanako Ishikawa)

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