「気持ち悪い」ほどのキレ味 衝撃スライダーを投じたレイズ右腕は「魔法使い」
ローはメジャー通算135試合に登板している31歳のリリーバー
時として生まれる“魔球”のような変化球。思わず目を疑ってしまう瞬間だが、レイズのベテラン右腕チャズ・ロー投手が投じたスライダーのキレは、まさにそれ。MLB公式ツイッターが「How?」と題して動画を紹介して衝撃度を伝え、驚きの声があがった。
2013年にダイヤモンドバックスでメジャーデビューしたローは、31歳のリリーバー。メジャー通算135試合に投げているものの、輝かしいキャリアを送ってきたわけではない。そんな右腕が投じた、打者のバットを避けていくかのようなスライダーは衝撃的だ。
MLB公式ツイッターが紹介したのは、7回2死で迎えたアーロン・ジャッジ
への4球目だった。6回途中から登板していたローは、2イニング目の7回もマウンドへ。2死としてからヒックスに中前安打を許し、ジャッジと対戦した。
2ボール1ストライクからの4球目、右腕が投じたボールは真ん中付近へ。ここまで18本塁打を放っているジャッジはスイングを始めた。その瞬間、ボールは急激に曲がり、ジャッジのバットを避けるかのように、一気に外角のボールゾーンへ。ジャッジのバットは物の見事に空を切った。
次の5球目もスライダーを投じて、ジャッジを空振り三振に仕留めたロー。メジャー屈指の強打者をキリキリ舞いにさせた、キレキレのスライダーにファンからも驚きと称賛のコメントが続々と寄せられた。
「単純に素晴らしい球」
「えげつない」
「ビデオゲームでしか見られないような球」
「ゾっとする」
「あれはウィッフルボールだったのかな?」
「ウィッフルボールでさえあれだけ動かすのは難しい」
「アンヒッタブル/Unhittable」
「ウワッ!」
「あれは『えげつない』どころの話じゃないね」
「あの類の変化は気持ち悪いね」
「彼は魔法使いだね」
信じられないような動きをする驚異の変化球の数々。これもまた野球の楽しみの1つだ。