CY賞2度の栄光→不振で配置転換へ… 13億円右腕に突き付けられた現実、遠のく出来高3億円
クルーバーが救援へ配置転換
レッドソックスのコーリー・クルーバー投手が苦しんでいる。今季開幕投手を務めた37歳のベテラン右腕だが、今季ここまで9試合に先発して2勝6敗、防御率6.26の成績。レッドソックスの地元メディア「マスライブ.com」では、アレックス・コーラ監督が右腕の救援への配置転換を予定していることを24日(日本時間25日)に明かしていた。
クルーバーは、直近では21日(同22日)のパドレス戦に先発登板し、3回途中5失点でKOされていた。同メディアではクルーバーが「これまでの働きぶりを見れば、自分自身に期待する基準に届いてないし、間違いなくチームが僕に期待するものでないのは、紛れもない事実」と話している。
さらに、インディアンズ時代の2014年と2017年に2度のCY賞を獲得している経験豊富なベテランは「くよくよ考えても無意味。問題点を修正し、状態を向上させていくには、毎日成長しようと努力すること。今までもそうしてきているし、これからもそれを続けていく。役割は変わるが、結局のところ、投げることは同じ」と胸中を明かしている。
クルーバーは、昨オフにレッドソックスと1年1000万ドル(約14億円)、2024年は1100万ドル(約15億5000万円)の球団オプション付き契約を結んだ。さらに20先発登板で50万ドル(約7000万円)、25先発&30先発登板でそれぞれ75万ドル(約1億1000万円)の出来高を得る権利も含まれている。そのため、今回の配置転換は出来高を手にする面では不利に働くことになる。
同メディアにて、コーラ監督は「コーリーは自身が苦しんでいることを理解しているし、若手の投手たちが素晴らしい活躍をしていることも理解している。彼はプロだ。状況を理解しているし、我々は前に進んでいく」と配置転換の理由を説明。かつて球界最高の投手の栄誉を手にしたベテラン右腕は、新しい役割でどんな成績を残していくのだろうか。
(Full-Count編集部)