侍・栗山英樹監督が退任会見 WBCで3大会ぶり世界一「日本野球の素晴らしさ伝えられた」
大谷翔平らメジャー組の代表入りを実現、ヌートバー召集で日系選手にも道開く
3月の第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で、3大会ぶりの優勝を成し遂げた日本代表「侍ジャパン」トップチームの栗山英樹監督が2日、都内のホテルで退任会見を開いた。5月31日付けで契約が満了した。
「まずは短い期間なのか長い期間なのかわからないですけど監督を務めさせてもらって、、多くのファンの皆さん応援ありがとうございました」「結果的に勝ちきって、先輩たちが作ってくださった日本野球の素晴らしさを少しだけ示すことができました」と、周囲への感謝からスタートした。
栗山氏2012年から2021年の10年間、日本ハムの監督として大谷翔平投手(エンゼルス)を投打二刀流として育て、2016年にはリーグ優勝と日本一を達成。2021年12月に侍ジャパン監督に就任した。物腰が柔らかく、“上から目線”でなく常に選手をリスペクトし、コミュニケーションを重視する姿勢は、新たな指揮官像として注目されてもいる。
今大会では愛弟子の大谷をはじめ、ダルビッシュ有投手(パドレス)、吉田正尚外野手(レッドソックス)ら、メジャーリーグでプレーする選手の代表入りを実現。また母が日本人のラーズ・ヌートバー外野手(カージナルス)を招集し、日系選手の代表入りへ道を開いた。
(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)