エ軍“疑惑の判定”は「非常に苛立たしい」 当事者はAI審判に賛同「間違いなくいい」
6回のチャンスで見逃し三振に倒れたウォード「これも試合の一部」
■アストロズ 5ー2 エンゼルス(日本時間2日・ヒューストン)
指揮官激昂の1球に、試合後も納得がいかなかった。エンゼルスのテイラー・ウォード外野手は1日(日本時間2日)、敵地・アストロズ戦で際どい判定を受けた。6回1死満塁、フルカウントからの6球目、内角低めをストライクと判定され見逃し三振に。「非常に苛立たしいね」と厳しい表情だった。
この日「1番・左翼」で先発出場したウォードは、2回2死一、二塁で迎えた第2打席で左翼への先制適時打を放ったが、第3打席は遊ゴロ。そして迎えた第4打席だった。2点を追う6回1死満塁、フルカウントからの6球目。内角低めの93.9マイル(約151.1キロ)のシンカーを自信たっぷりに見逃したが判定はストライクで、三振に倒れた。
ウォードは納得のいかない表情で球審に抗議した後、ベンチに下がった。しかしその後、フィル・ネビン監督が猛抗議。帽子を取って球審に詰め寄り激昂すると、退場が告げられた。それでも怒りは収まらず、ベンチからグラウンドへ向かって声を荒げた。
MLB公式サイトの投球チャートでは、ストライク判定された投球は内角低めのボールゾーンに表示されている。試合後のウォードは苛立ちを隠さなかった。一方で「これも試合の一部。とにかくベストを尽くすことを続けて、いい球を振っていくしかないかな」と苦笑いを浮かべた。
見極めには自信があった。報道陣からの「ボール球だと判断できたか」という問いには「その通り」と一言。また近年話題に上がっている、AIで自動でストライクとボールを判定するロボット審判の導入についても「間違いなくいいことだ」と賛成の意を示した。
(川村虎大 / Kodai Kawamura)