エ軍“逸材”今季18発も届かぬ朗報 ライバル覚醒で立場厳しく…浮上するトレード放出
エンゼルスのアデルは今季マイナーで打率.277、18本塁打、OPS.960の成績
かつての超有望株で、現在はマイナーで再昇格の機会を伺っているジョー・アデル外野手に、トレードで放出したほうがいいのではという声が大きくなってきている。今季はエンゼルス傘下3Aで54試合に出場して打率.277、18本塁打、OPS.960の成績も、いまだ朗報は届かず。MLB公式サイトのマーク・フェインサンド記者は、トレード候補の9選手の1人として名前を挙げている。
2017年のドラフト1巡目(全体10位)で指名されると、2020年には21歳の若さでメジャーデビューを飾るなど、将来のスーパースター候補として順調に出世を重ねてきた。しかし、メジャー3年間で161試合に出場して打率.215、15本塁打、OPS.616とレギュラー定着に至らず。外野守備でも不安定なプレーを連発し、今季は開幕からマイナースタートになっていた。
しかし、マイナーで好成績にもかかわらず、メジャーでのチャンスすら得られないのは球団の事情もある。外野レギュラーのマイク・トラウト、ハンター・レンフロー、テイラー・ウォードに加え、開幕前まではアデルと似た境遇にあった2016年ドラフト全体1位のミッキー・モニアックが、4番目の外野手としてメジャーに定着しつつある。故障者などが出ない限りアデルに順番が巡って来ない状況だ。
フェインサンド記者は「2020年には球界のトップ10プロスペクトにランクインしていたが、エンゼルスでの短い3シーズンはうまくいっていない」と指摘する。さらには「アデルは3Aでまたしても好調な打撃を披露している。なので、(エンゼルス以外の)他のチームが、メジャーで彼の才能を開花させる方法を見つけ出すかもしれない」と予想している。エンゼルスで朗報を待つのか、はたまた……かつての逸材の動向にも注目だ。
(Full-Count編集部)