258億円契約いきなり“大損害”…涙浮かべ「最悪だ」 CY賞右腕の言葉にならぬ無念

レンジャーズのジェイコブ・デグロム【写真:ロイター】
レンジャーズのジェイコブ・デグロム【写真:ロイター】

レンジャーズのデグロム投手が2度目のトミー・ジョン手術で今季絶望に

 右肘の内側側副靭帯再建術(トミー・ジョン手術)を受けると報じられていたレンジャーズのジェイコブ・デグロム投手が、「最悪だ」と涙をこらえながら心境を語っている。今季、5年1億8500万ドル(約258億3000万円)の大型契約で、9年間在籍したメッツから移籍。しかし、右肘の炎症で、4月28日(同29日)の本拠地でのヤンキース戦を最後に投げておらず、手術を受けることで今季中の復帰は絶望となった。

 地元紙「ダラス・モーニング・ニュース」によると、MRI検査を受けたデグロムは、右肘に「重大な損傷」が発覚したという。ニューヨーク・ポスト紙は「レンジャーズにとっては1億8500万ドルの大惨事」と、チームに与える衝撃の大きさを伝えた。

 ニューヨーク・ポストの公式ツイッターが発信したインタビュー動画内で、デグロムは「今のレンジャーズには特別なメンバーがそろっている。それなのに(チームが)勝つ手助けをできないのは最悪だ」と、時折言葉を詰まらせながら語った。今季、肘の故障を起こすまでは、6試合に先発し2勝0敗、防御率2.67、45奪三振とサイ・ヤング賞2度獲得の実力を見せていただけに、無念さを隠せない様子だ。

 デグロムがトミー・ジョン手術を受けるのは、マイナー時代の2010年以来2度目となる。今月35歳を迎える右腕は、「以前にも経験していることだから、どうすれば復帰できるかわかっている」と力を込め、「リハビリに全力を尽くし、(復帰する来季に)どのような形でもいいからチームに貢献する。それが目標だ」と必死に前を向いていた。

(Full-Count編集部)

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