“師匠”イチローのようにはいかず? オズナ、フェンスよじ登りも打球は…

カージナルスのオズナ、フェンスによじ登ったものの…【写真:AP】
カージナルスのオズナ、フェンスによじ登ったものの…【写真:AP】

マーリンズ時代はイチローの”弟子”を自認、MLB公式「それにしても見事なフェンス登り」

 カージナルスのマルセル・オズナ外野手が、21日(日本時間22日)のブルワーズ戦の1回裏、思わぬ失態を演じた。大飛球をつかみ取ろうとフェンスによじ登ったものの、ボールはそのはるか下でフェンスに直撃。登らなければ十分捕れていた打球を、逆転の適時二塁打にしてしまった。MLBの動画サイト「Cut4」が報じた。

 決まっていれば「MLBザ・ベストプレー」にランクインするのは確実だったであろうオズナのプレーが、一瞬にして打球判断ミスによる拙守と化した。カージナルスはこの試合、カーペンターの先頭打者本塁打で幸先よく1点を先制したが、その裏、先発のマルティネスがつかまって2死一、二塁。ブルワーズの5番・アギラーは、左中間のフェンス際へ大きな飛球を放った。

 あわや本塁打かと思われるような打球をもぎ取ろうと、オズナは必死にフェンスを駆け上がり、グラブを伸ばす。が、意外に伸びなかったボールは、フェンスの低い位置に当たって中堅方向へ点々。オズナの左足付近で、気がついたオズナは”フェンス上”から手を出したが届かなかった。その間に2者が生還し、あっという間に逆転を許す。普通にフェンスについていれば、楽々とキャッチできたはず。打ったアギラーも、二塁ベース上で「何じゃありゃ?」と言いたげに両手を広げた。

 リズムが狂ったのか、カージナルスはその後も拙守を連発。3回にはマルティネスが暴投を連発して走者を本塁へ生還させてしまい、7回には2死満塁からテームズの中堅への大飛球を、中堅手のファムが一度は好捕しながら落球して走者一掃の三塁打に。さらには二塁手のジョーコがこの回2つ目の失策でテームズを生還させてしまうなど、4エラーの守乱で3-11と大敗した。

「Cut4」によると、オズナは「(スタンドに)入ると思ったからよじ登ったんだが、ボールが自分の下に当たるのが見えた。そこからボールが転がるわ転がるわ……最悪だ」と話したという。マーリンズ時代にはイチローの”弟子”を自認していたが、”師匠”が2002年にマリナーズの本拠地セーフコ・フィールドで見せた「フェンスよじ登りキャッチ」の超絶美技とはあまりにも違う結果となってしまった。

 一方、打ったアギラーは「(オズナが)フェンスに登った時はいい当たりだと思ったんだが(失速してフェンスに当たったことは)ラッキーだったんだね」と話したという。記事は、「それにしても見事なフェンス登りだった」と、ジョークまじりに伝えている。

【動画】「入ると思った…」 外野手オズナ、フェンスによじ登るも… 打者のアギラーは「何じゃありゃ?」

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