「喜びに乗るんだ、イチロー!」 1か月ぶり2安打に地元メディアも復活期待
34打席連続ノーヒットの不振から「かなり復活しましたね」
マーリンズのイチロー外野手は11日(日本時間12日)、本拠地でのレッズ戦に「8番・ライト」で先発出場し、5打数2安打1得点と活躍した。6月15日のヤンキース戦以来となるマルチ安打をマークすると、自身メジャー最長の34打席連続ノーヒットを止めてから復調の兆しを見せているレジェンドについて、地元メディアは「トンネルの先に光が見えた」と評価している。
14-3という快勝劇で、最初のヒットを放ったのはイチローだった。3回1死の場面でレジェンドが登場すると、地元テレビ局「FOXテレビ・フロリダ」の実況は「(前の試合で)イチローは三塁線を破るヒットを打ちました」と紹介。解説は「かなり復活しましたね」と期待感を込めて話した。
メジャー自己ワーストの34打席快音なしというスランプに苦しんでいたイチローだが、8日(同9日)のレッドソックス戦で中前打を放つと、10日(同11日)のレッズ戦では代打で登場し、三塁線を抜く華麗な流し打ちを披露。7月2本目のヒットは、「完璧な魔法の杖」と称えられていた。
立ち上がりから打者7人を完璧に抑えるピッチングを見せていた相手先発イグレシアスに対し、粘った末に7球目の93マイル(約150キロ)の速球をレフト前に痛打。左翼手バードはスライディングキャッチを試みたが、打球はグラブからこぼれ出た。
すると、実況は「バードはスライディングキャッチを試みます。捕れない。落としました。イチローのヒットです。マーロン・バードは抑えきれなかった。惜しかった。スライディングしました。最初はキャッチしたように見えましたね」と伝えた。