阪神は代打・狩野の決勝打で3タテ阻止 「自分らしい、いいヒットだった」
首位攻防戦で大きな1勝、再び1・5ゲーム差「まだまだシーズン中盤」
阪神の狩野恵輔外野手が12日、敵地での巨人戦で値千金の決勝打を放ち、4-2での勝利に大きく貢献。阪神は首位攻防戦での3連敗を阻止した。
1-1の8回、狩野は1死満塁の好機で鶴岡の代打として登場。マシソンのスライダーを2球続けて空振りし、あっという間に追い込まれた。しかし、同じように外角低めに来た3球目のスライダーをしぶとくセンター前に運び、勝ち越しタイムリーに。阪神は新井のタイムリー、鳥谷の犠飛でさらに2点を追加し、快勝した。
狩野は試合後、ヒーローインタビューで「満塁でボール、ボールと振ったんですけど、最後は何とか執念で打ててよかったと思います。みんなが繋いでくれたチャンスだったので、どうにかランナーを返そうという気持ちだけでしたね」と振り返った。
フラフラと上がり、センター前にポトリと落ちる一打。一塁に向かって走りながら「落ちろ、と願っていました」という。クリーンヒットではなかったが「自分らしい、いいヒットだったと思います」と胸を張った。
主に代打として打率2割9分8厘をマークしている狩野は「本当にみんながいい場面を作ってれて(打席に)行くわけですから、必死にやっていこうかなという気持ちで準備してます。まだまだシーズンも中盤なんで、これからまた頑張って行きたいと思います」と誓う。
首位攻防戦2連敗で首位巨人に離されかけたが、3タテは阻止して再び1・5ゲーム差。阪神にとって、大きな1勝となった。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count