ヤンキースのヘルマンが完全試合 MLB11年ぶり、史上24人目…前回10失点からの快挙
ドミニカ共和国出身の30歳がアスレチックス戦で達成した
■ヤンキース 11ー0 アスレチックス(日本時間29日・オークランド)
ヤンキースのドミンゴ・ヘルマン投手が28日(日本時間29日)、敵地でのアスレチックス戦で完全試合を達成した。99球を投げて9奪三振で快挙を成し遂げた。メジャーリーグでの完全試合は、2012年8月15日にマリナーズのフェリックス・ヘルナンデスが成し遂げて以来11年ぶり。ヘルマンが史上24人目となる。
大量リードの最終回。最後の打者ルイーズをを三ゴロに打ち取ると、ナインが駆け寄り祝福。歓喜の輪ができた。ヤンキースの投手による完全試合は史上4人目。1956年9月8日(同9日)のドン・ラーセン、1998年5月17日(同18日)のデビッド・ウェルズ、1999年7月18日(同19日)のデビッド・コーン以来24年ぶりで、MLB公式サイトのサラ・ラングス記者によると、球団別で単独最多となった。
ドミニカ共和国出身の30歳右腕は、2017年にヤンキースでメジャーデビュー。2019年には18勝を挙げる活躍を見せた。だが、ドメスティックバイオレンス(DV)規定違反で出場停止処分を受け、翌2020年シーズンは登板なし。
2021年からも4勝、2勝と低迷し、今季はここまで4勝5敗、防御率5.10。6月22日(同23日)の前回登板、マリナーズ戦では4回途中10失点(自責8)でKOされた。しかし、この日は圧倒的な投球でアスレチック相手に1人も走者を許さなかった。
米スポーツ局「ESPN」の「スタッツ&インフォ」によると、2桁失点を喫した投手が次の登板で完全試合を達成したのは、MLB史上初。右腕がメジャーの歴史に名を刻んだ。