2日前に天国へ…亡き叔父に捧げる完全試合 99球熱投は「気持ちを背負って投げた」

試合後にチームメイトと写真を撮るヤンキースのドミンゴ・ヘルマン(中央)【写真:ロイター】
試合後にチームメイトと写真を撮るヤンキースのドミンゴ・ヘルマン(中央)【写真:ロイター】

史上24人目の完全試合を達成したヘルマン、2日前に叔父を亡くしていた

■ヤンキース 11ー0 アスレチックス(日本時間29日・オークランド)

 ヤンキースのドミンゴ・ヘルマン投手が28日(日本時間29日)、敵地で行われたアスレチックス戦で史上24人目となる完全試合を達成した。99球で9三振を奪う好投で快挙を成し遂げた。メジャーリーグでの完全試合は、2012年8月15日(日本時間16日)にマリナーズのフェリックス・ヘルナンデス以来11年ぶりとなった。

 ヘルマンは試合後、ヤンキース専門番組の「トーキン・ヤンクス」のインタビューで「残念ながら2日前に私の叔父が亡くなった」と明かした。胸の内を“整理”し「昨日はクラブハウスでたくさん泣いた。この試合はずっと彼の気持ちを背負って投げていた。そしたら(完全試合が)起こったんだ。この試合は彼に捧げる」と感謝の気持ちを伝えた。

 また、ニューヨーク放送局「SNY」ではヤンキースのアーロン・ブーン監督がインタビューに応じ「ドミンゴ(ヘルマン)にとってはとても難しい1週間だったと思う。叔父が亡くなるという辛い出来事があった。完全試合を達成したから、彼はさらにに感情が揺さぶられているだろう」と気持ちを察した。

 本人だけでなく「チームメートもこの出来事を知っているから(完全試合を達成して)とても興奮していた」と話すと、ブーン監督は言葉を詰まらせた。

「本当に誇りに思っている。とても辛いことがあったから、(気持ちの面で)難しかっただろう。圧倒的なピッチングが見られたことは、私にとってとても楽しいことだった」

 気持ちを込めたマウンドで、最高の結果を残してみせた。

(Full-Count編集部)

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