リーグ1位の貢献度…大きすぎる近本の“穴” ドラ1に元新人王、阪神の代役候補は?

阪神・近本光司【写真:矢口亨】
阪神・近本光司【写真:矢口亨】

総合的な評価で選手の貢献度を表す「WAR」で、近本はセ・リーグ1位の3.9

 阪神は4日、2日の巨人戦で死球を受けた近本光司外野手の出場選手登録を抹消した。4年以上に渡って不動の中堅手を務めていた近本の離脱で、優勝争いを繰り広げるチームには激震が走っている。大きすぎる穴を埋めるのは簡単ではないが、代役候補は誰になるのだろうか?

 セイバーメトリクスの指標を用いて分析などを行う株式会社DELTA(https://1point02.jp/)のデータによると、打撃、走塁、守備、投球を総合的に評価して選手の貢献度を表す「WAR」で、近本はセ・リーグ1位の3.9を記録している。つまりリーグ全体で見ても、完全に穴を埋められる選手はいないと言っても過言ではない。

 4日の広島戦では中堅の代役には島田海吏が入り、リードオフマンを中野拓夢が務めた。この試合では島田が起用されたが、他の中堅を守ることができる選手を見ていきたい。ドラフト1位の森下翔太は、中大では走攻守で高い評価を受けていた。27試合の出場で打率.169と苦しんでいるが、飛躍のきっかけにしたいところだ。

 2軍を見ると、今季で30歳のシーズンを迎えた高山俊が機会をうかがっている。ウエスタン・リーグでは49試合で打率.248も、出塁率.347と塁に出る能力が高い。2016年には新人王に輝いた実績もあり、今季初昇格もあるだろうか。25歳の小野寺暖や高卒ルーキーで18歳の井坪陽生らも2軍でアピールを続けている。この中から、ピンチをチャンスに変える選手は現れるだろうか。

(Full-Count編集部)

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