鈴木誠也「凄く迷惑かけた前半戦」　36試合ぶり7号も悩める胸中「納得いっていない」

“完全試合男”から一時同点となる36試合ぶりの7号ソロで打率.259

■カブス 7ー4 ヤンキース（日本時間10日・ニューヨーク）

　カブスの鈴木誠也外野手は9日（日本時間10日）、敵地で行われたヤンキース戦に「4番・右翼」で先発出場し、36試合ぶりとなる7号ソロを放った。3打数1安打2打点で打率.259。チームは3点差を逆転勝ちして前半戦を終え「自分的にはあまりよろしくないですけど、やはり勝つっていうことは意味があると思いますし、まだ後半戦もありますし、そういう意味では最後勝って終われたというのはいいことかなと思います」と安堵した。

　苦しんだ前半戦だった。2月末に左脇腹を痛めてワールド・ベースボール・クラシック（WBC）出場を辞退。今季開幕を負傷者リストで迎え、4月14日にメジャー復帰した。今季初出場で1号を放ったが、6月は打率.177、ノーアーチに終わった。

　前半戦を振り返り「凄く迷惑をかけた前半戦だった。もう少し打てていれば勝っていた試合もたくさんあったと思うので、期待してもらっている分この成績というのは自分でも納得いっていないし、もっとしっかりやらないといけないと思う」と反省した。

　この日は1点を追う5回無死から、ヘルマンの131キロのカーブを左翼席へ運ぶ一時同点の7号ソロ。6月末に完全試合を達成した右腕からチーム初安打を放った。このアーチで連続試合安打も「6」に伸ばし、復調の気配も漂う。

「いい状態ではないなと思っていたので、だから6月全然ダメでしたし、ただあまり考えすぎても、試合にちゃんと入っていけていないというか、悩んでいる自分がいたので。7月入ってそういったところを切り替えて、相手としっかり勝負をしていこうと。悩むのは練習までと決めて、あとはいくら悪くても試合に入ったら相手と戦うという意識で入りだした後よくなってきたので、こういった気持ちは後半戦につなげていきたいと思います」

　束の間のオフを経て、14日（同15日）からはレッドソックスを迎えて後半戦がスタートする。「休む？　そんな余裕はないです。何かしらすると思います」と巻き返しを誓った。

（Full-Count編集部）