吉田正尚、満塁弾の裏に“オリの愛情” 届いた粋な演出に照れ笑顔「ありがたい」
30歳の誕生日を祝うサプライズムービーに照れ笑顔
仲間に恵まれ、ふと笑みがこぼれた。レッドソックスの吉田正尚外野手が15日(日本時間16日)、30歳の誕生日を迎えた。同日の敵地・カブス戦では無安打に倒れ、日本人野手最長の連続試合マルチ安打は8試合で止まった。無念の気持ちもある中、帰路につくと“まさかの光景”が待っていた。
突然と手渡されたパソコンの画面を見て「なにこれ? 何が始まるの?」とつぶやくと、3分ほどの映像を直視。液晶には、かつてともにプレーしたオリックス時代の同僚から「正尚、誕生日おめでとう!」と“サプライズメッセージ”が続々と流れた。
オリックス在籍時、打席に向かう際に使用した登場曲の「何かひとつ(若旦那)」が流れる中、オリックスナインが順番に登場。エースの山本由伸投手が「正尚、誕生日おめでとう!」と、“わざと”タメ口でメッセージを送ると、続けて紅林弘太郎内野手も真顔で「正尚、誕生日おめでとう」と言い放つ瞬間、吉田は「こいつホンマに……」と大爆笑した。
裏方スタッフらも登場するムービーに参戦したのは総勢21人。最後には仕掛け人である、ラオウこと杉本裕太郎外野手が「おめでとう!」と叫んだ。青学大時代から一緒にプレーした、2学年上の先輩に「あ、裕太郎さんか。本当にありがたいですね」と吉田はしみじみとした表情で話した。
ムービーの締めくくりは、昨季の日本シリーズ第5戦で放った、劇的サヨナラ弾のシーン。本拠地だった京セラドーム“最終打席”を改めて見て「いやぁ、本当に……。こんなに素晴らしいメンバーと野球ができていたんだなと実感しました。懐かしですね」と照れた。
サプライズムービーの効果もあって? 16日(同17日)のカブス戦では11号満塁弾を含む3安打6打点と大暴れ。海を越えても、仲間の絆は深い。