東西兵庫大会組み合わせ決定 報徳は滝川二と同ブロック「雪辱のチャンス」

東西兵庫大会の組み合わせ抽選会で4回戦までの組み合わせが決定【写真:沢井史】
東西兵庫大会の組み合わせ抽選会で4回戦までの組み合わせが決定【写真:沢井史】

東洋大姫路と姫路工は初戦から激突

 第100回全国高等学校野球選手権記念東西兵庫大会の組み合わせ抽選会が行われ、4回戦までの組み合わせが決まった。春の兵庫県大会優勝の明石商は12日に明石球場で西脇と八鹿の勝者と対戦。同準優勝の滝川二は15日に神戸で西宮今津と仁川学院の勝者と戦う。昨夏代表の神戸国際大付は、16日に武庫荘総合と宝塚北の勝者と対戦が決まった。

 何より気が引き締まったのは、今夏第二シードとなった報徳学園だろう。初戦は15日に伊丹西と戦うことになったが、ブロックは滝川二と同じ。滝川二はこの春の県大会で対戦し、1-2で敗れた相手だ。当時の試合後に大粒の涙を流していた神頭(かんとう)勇介主将は「抽選は緊張しました。(滝川二と同ブロックとなり)リベンジするチャンスが来たと思います。今チームの雰囲気はいいので、とにかくひとつずつ勝っていって戦いたい」と慎重だった。

 報徳学園は夏の甲子園から8年も遠ざかっており、今夏こそはという思いも強い。だが、20年前、10年前の記念大会はいずれも出場を果たしているだけに「自分たちも先輩方に続きたいです」。現チームの右翼手の糸井辰徳の兄・慎太郎が10年前に主将として東兵庫代表になっている。「その年も春の県大会で結果を残せなかったと聞いています。今年と似ている流れがあるのかも」と主将は気合を入れ直した。

 一方、滝川二の主将・高島大輝は「(報徳は)やらないといけない相手。チームでは最後の夏はみんなでやり切ろうと言っています。でも、何が起こるのか分からないのが野球。自分たちの持ち味をしっかり出して、次も勝ちます」と返り討ちを誓った。

 抽選会場がもっとも湧いたのは、西兵庫の組み合わせだ。東洋大姫路と姫路工が、いきなり初戦で激突することになった(11日高砂球場)。同じ姫路市内で共に甲子園出場経験のある伝統校同士だけに、激戦が予想される。両校は昨秋の地区大会で対戦し、当時は8-4で姫路工が勝利。東洋大姫路の大石孝幸主将は「また公式戦で戦いたいと思っていました。相手は投手がいいので、これから対策して挑みたいです」と話した。

 西兵庫大会は7日、龍野北―龍野が開会式後の明石球場で開幕ゲームを行い、11日からは東兵庫も開幕。順調に日程を消化すれば27日に西兵庫、28日に東兵庫の代表が決まる。

(沢井史 / Fumi Sawai)

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