4強進出ならず…花巻東は甲子園の土持ち帰らず　佐々木監督「伝統になっている」

高校通算140発の佐々木麟太郎は一塁へヘッドスライディングも及ばず涙

　第105回全国高校野球選手権は19日、準々決勝4試合を阪神甲子園球場で行い、第4試合に登場した花巻東（岩手）は、仙台育英（宮城）との“東北対決”に9-4で敗れ、2013年以来のベスト4進出はならなかった。花巻東は甲子園の土を集めず。佐々木洋監督は「伝統になっている。いつからっていうのは分からないですけど」と説明した。

　高校通算140本のプロ注目スラッガー・佐々木麟太郎内野手（3年）が9回に一、二塁間への打球を放った。右前に抜けるかと思われたが相手二塁手が好捕。懸命のヘッドスライディングも及ばず、花巻東の戦いは終わった。

　しばらくは呆然とした佐々木麟は、涙を流しながら整列。ナインは土を集めることはせず、退場時には球場中から大きな拍手が送られた。佐々木監督は土を集めなかったのはナインが自主的に行ったことかと聞かれると「そうですね」と答えた。

（Full-Count編集部）