「ものが違う」審査員ざわついた“ドラ1”評価 コンプレックスを魅力に変えたオリチア
HINATAさんのチャームポイントは「広いおでこ」
溢れる“大阪愛”でリーグ3連覇を支える。総勢14人で構成される公式ダンス&ヴォーカルユニット「BsGirls」。Full-Countでは、選手と共に「We can do it!」を合言葉に奮闘するメンバーの素顔を取り上げていく。第4回は“ドラフト1位指名”を受けたHINATAさんにスポットをあてる。
チャームポイントは「広いおでこ」と満面の笑みを見せるのが、今年から加入したHINATAさんだ。学生時代は陸上とヒップホップダンスの“二刀流”だったが、出場したダンスコンテストで全国7位に入選し「もっと有名なダンサーになりたい」と、ダンスの世界にのめり込んだ。
その後、地元・九州でダンスの先生として活躍していたが、ダンス&ヴォーカルのカッコよさに惹かれBsGirlsのオーディションに応募。審査員からは高いダンス技術と、独特なオーラを醸しだす姿に「これは少しものが違う」と第1次選考の時から“ドラ1”の評価を得ていたという。
「その話は初めて聞いてビックリしました。初めての歌のオーディションでしたが、ヴォーカルとして受かったのでそれも驚きでした。今でもヴォーカルの大事さはすごい感じています。ダンス、歌に関しても自分の武器は表現力。一曲一曲、感情の込め方を大切にしています」
当初、コンプレックスだったおでこも母から「綺麗なおでこなんだから感謝しなさい」
大阪を本拠地とするオリックスはHINATAさんにとって全ての条件が揃っていた。学生時代に旅行で訪れた際に人の温かさに感動。「何をするにも人が面白い(笑)。ボケとつっこみもあって、おばちゃんが『あんた、これ食べ!』とお菓子も貰ったり。もう、大阪が大好きで。こんな幸せなことはないですよ」。誰にも負けない“大阪愛”を胸に京セラドームでパフォーマンスできる喜びを感じている。
当初はチャームポイントのおでこは「コンプレックスでした」と打ち明ける。学生時代にいじられることも多々あり「それが本当に嫌だった」。あえて前髪を作り隠していたが、ある時に母から「綺麗なおでこなんだから感謝しなさい」と言われ気付かされた。
「ダンスを始めて人前に出すようになった。逆に武器にしようと。今では私のチャームポイント。“おでこの子”って覚えてくれれば嬉しい。今まで、自分にファンの方がついてくれたり、メッセージを送ってくれる方はいなかった。だから、今はすごくうれしいし幸せ者です。もっとパフォーマンスを通じて色んなことを伝えていきたい」
チームはリーグ3連覇に向け、順調に歩を進めている。昨シーズンの“日本一球団ヴォーカル”としてグループを支えるHINATAさんは「もっと大きなグループになれるように率先して頑張っていきたい。ファンの皆様と一緒に素晴らしい景色を見たいです」と、その瞬間が訪れる日を心待ちにしている。