岩隈久志の76球での降板に米名物アナリストが異論 「私なら続投させた」
「イワクマはもっと長い回まで投げるにふさわしかった」
マリナーズの岩隈久志投手が18日(日本時間19日)、敵地でのヤンキース戦で5回2/3を投げ、5安打5奪三振無四球2失点と安定した投球を披露。4ー3勝利に貢献し、後半戦最初の登板で自身2連勝を飾った。好投した右腕の6回途中での降板に、ニューヨークメディアからは「続投させるべき」との声も上がっていた。
4-2リードで迎えた5回2死一、三塁の場面。岩隈は4回に2ランを浴びたマッキャンを打席に迎えたところで、マウンドを中継ぎ左腕ベイメルに譲った。その時点で76球と余力を残しての降板に、ヤンキースのテレビ中継を行っている「イエス・ネットワーク」の看板アナリスト、ジャック・カリー氏から異論が飛び出した。
「イワクマがマッキャンにホームランを打たれたことは知っている。左対左のスイッチだが、76球? イワクマはもっと長い回まで投げるにふさわしかった」
カリー氏はツイッターでこうレポート。
マリナーズのロイド・マクレンドン監督は交代理由について、「とても暑かった。彼は最初の数イニングに見たような足への活力がなかった。交代させる頃合いだと思ってね」と説明。だが、絶好調のアレックス・ロドリゲスを3打席連続三振に切って取るなど圧巻の投球を見せた岩隈について、カリー氏はツイッターで「岩隈がここまで効果的なピッチングを見せていたのだから、私なら彼を続投させた」と主張した。
マリナーズは昨年のセーブ王ロドニーが炎上続きで、クローザーの座を失った。中継ぎのベイメルやロー、C・スミスらも奮闘しているが、この日の岩隈は試合後に敵将ジョー・ジラルディ監督も「手強かった。ただ攻略できなかった」と評したほど。結果的に、試合は9回にスミスが1失点したのみで、マリナーズが4-3で勝利したが、名物アナリストは岩隈の安定した投球内容からもう少し長いイニングを投げることを期待したようだ。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count