イチロー、6試合連続安打&今季初“猛打賞“ 8回に勝ち越し打も、マ軍は…
移籍後初3安打の大暴れも、守護神がまさかのサヨナラ2ラン被弾
マーリンズのイチロー外野手が19日(日本時間20日)、敵地でのフィリーズ戦に「1番・ライト」で2試合連続で先発出場し、今季初の猛打賞となる5打数3安打1打点の大活躍を見せた。8回には勝ち越し打を放ったが、7-6のリードで迎えた9回裏、守護神ラモスがサヨナラ2ランを浴び、マーリンズは7-8で逆転負け。後半戦でいきなりリーグ最低勝率のフィリーズ相手に3連敗という苦しいスタートとなった。
初回、先頭で打席に立ったイチローはいきなり魅せた。7月末のトレード市場で各球団の注目を集めるエース左腕、コール・ハメルズの低めへの直球をを巧みにバットで捉え、ライトオーバーのヒットとなったが、相手の好返球で二塁へは進めず単打となった。
マーリンズは2点を先制した2回2死二塁の場面では、91マイル(約147キロ)の速球を一二塁間に鋭くはじき返したが、相手二塁手フェルナンデスの好守で二ゴロで倒れた。
しかし、同点の4回1死で迎えた第3打席では、中継ぎ右腕デフラタスの初球の91マイル(約148キロ)をセンター前に弾きかえす。6回1死の第4打席では、3番手の左腕アラウージョの83マイル(約134キロ)のスライダーに遊ゴロ。快速を飛ばしたが、惜しいタイミングでアウトとなった。
そして、8回。マーリンズが6-6の同点に追いつき、なおも2死二塁のチャンスで、イチローは4番手ガイルズの97マイル(約156キロ)の速球をセンター前にはじき返した。一時勝ち越しとなるタイムリー。イチローは11日のレッズ戦以来となるマルチヒットで、マーリンズ移籍後は初の“猛打賞“の大暴れとなった。
守護神ラモスのサヨナラ被弾で3連敗を喫したマーリンズだが、イチローは完全復活。前半戦の終盤には、メジャー自己最長の34打席ノーヒットというスランプに苦しんだが、これで6試合連続安打を記録。打率も2割6分5厘まで戻してきた。メジャー通算2896安打で、3000本安打の金字塔まであと104本としている。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count