千賀滉大の111億円契約は「お買い得」　ノーノー右腕と共闘なら「ものすごい活気に」

メッツの地元放送局が千賀の安定したピッチングを高評価

　メジャー挑戦1年目で2桁10勝を挙げるなど、着実に成果を残しているメッツの千賀滉大投手に対し、現地の評価も上々のようだ。米メディアは「チームの歴史の中でお買い得な契約の1つだった」と、右腕の活躍が期待を上回るものだと称賛。さらに、もう1人の“未来の日本人メジャー投手”との競演についても想像を巡らせている。

　メッツの地元放送局「SNY」が6日（日本時間7日）に公開したポッドキャストの中で、司会者のコナー・ロジャース氏と、有望株分析の専門家でもあるジョー・デマヨ氏が千賀について語り合った。「コウダイ・センガについては（称賛の）言葉が尽きてしまう。コービン・キャロル（ダイヤモンドバックス）がHRや盗塁で稀なルーキーイヤーを送っていなければ、センガの方がルーキーとして話題になっていたと思う」と右腕に言及。同日時点で、7月15日（日本時間16日）からの9先発で7度のクオリティスタート（QS、6回自責点3以内）を記録した安定感を、「エースのようなピッチングだ」と称えた。

　デマヨ氏もまた、「新しいボール、新しいマウンド、新しい国に慣れる必要があった中で、ここ1か月あまりは防御率2.50辺りで三振を量産している」と高評価。千賀の代名詞である“お化けフォーク”は、分析すると3フィート（約91センチ）以上と「ばかげている」ほど変化しているといい、「センガがこの調子を維持できれば、5年7500万ドル（111億円）は、チームの歴史の中でお買い得な契約の1つだったと振り返ることになるだろう」と、“お値段以上”の活躍ぶりであることを強調した。

　2人はさらにここで、今オフのメジャー挑戦が見込まれ、9日にノーヒットノーランを達成したるオリックス・山本由伸投手についても言及。「仮にチームがヨシノブ・ヤマモトと契約しても、開幕投手の役割はセンガに与えられる」とデマヨ氏。ロジャース氏もまた、「私の頭の中はヤマモトとの契約のことでいっぱいだ。“お化けフォーク”と“ヨーヨー・カーブ”の両方をメッツが擁することになれば、シティフィールド周辺はものすごい活気になる」と、早くも2人がニューヨークで共闘する“妄想”を楽しんでいる様子だった。

（Full-Count編集部）