「丸田くんの足があったからこそ」打者ガックリ…世界一引き寄せた“爆速捕球”に「痺れた」
6回2死一、三塁で、難しい当たりを全力疾走で好捕
野球日本代表「侍ジャパン」U-18は10日、「第31回 WBSC U-18 ベースボールワールドカップ」決勝で台湾に2-1で勝利し、悲願の初優勝を果たした。強敵相手に緊張感のある試合展開。終盤に訪れた危機を救ったのは、中堅を守った丸田湊斗外野手(慶応)の、ビッグプレーだった。相手のチャンスを摘んだ好守に、「魅せるね~」「丸田くんの足があったからこそ」と称賛の声が集まっている。
1点リードで迎えた6回2死一、三塁、相手打者が放った打球は右中間の難しいところに飛んだ。安打となれば同点に、さらに逆転の走者も背負うことになる場面だった。中堅の丸田は打球に向かって一直線に駆け寄ると、全速力のまま捕球してピンチを脱した。打者はヘルメットを叩きつけて悔しがり、勝負を分けたギリギリの好守を、現地の実況も大興奮で伝えた。
大会を主催した「WBSC」の公式X(旧ツイッター)がこの場面を動画で投稿。「守備痺れたー」「これセンターもナイスキャッチや」と、抜群のスタートで難しい当たりを捕球した丸田の守備力を絶賛するコメントが集まった。
今大会で侍ジャパンの失策は全12チームで最小タイの3と、鉄壁の守備力が光った。丸田自身は打率.261で2打点と、打撃では波に乗れずに終わったが、自慢の守備で世界一に貢献した。甲子園優勝と世界一の2つの栄冠を手にして、次のステージに旅立つ。