進化続ける藤浪晋太郎の剛球 “ワースト”から急上昇の「280」、メジャー唯一の領域に

オリオールズ・藤浪晋太郎【写真:ロイター】
オリオールズ・藤浪晋太郎【写真:ロイター】

平均回転数が大幅に向上…ボールの適応を見せている藤浪

 オリオールズの藤浪晋太郎投手は、9月に入って6試合連続無失点と好投を続けている。アスレチックス在籍時に8.57だった防御率は、移籍後3.86に改善。地区首位を争うチームに欠かせない存在となっている。その活躍を支えるのが、最速165キロを誇る直球だ。9月は62球を投じて被打率.000と、威力を発揮している。

 4月に.323だった直球の被打率は、7月は.182、8月は.217と、シーズン序盤に比べて大幅に良化している。目を見張るのが平均回転数で、4月はわずか1860回転だった。これは同月に50球以上投じた投手では289人中ワーストだった。しかし、以降は右肩上がりで上昇し、9月は2147回転。4月から約280回転ほど上がっている。フォーシーム以外にも、変化球も全体的に平均回転数が上昇しており、MLBのボールへの適応が見て取れる。

 9月のフォーシーム被打率.000は、結果打席10打数以上、投球数50球以上に限定すれば、藤浪だけとなる。8月には日本投手最速となる102.6マイル(約165.1キロ)を計測。始まったばかりのメジャーでのキャリアで、どこまで進化を続けるか楽しみだ。

(Full-Count編集部)

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