大谷翔平の「人柄を表している」 ベンチ登場し声掛け…指揮官は感謝「大事な存在」
ベンチに登場しチームメートと和やかムード
■タイガース 5ー4 エンゼルス(日本時間17日・アナハイム)
エンゼルスは16日(日本時間17日)、本拠地でのタイガース戦に4-5で敗れ、4連敗を喫した。試合中には大谷翔平投手が久々にベンチに登場。チームメートらと仲睦まじい様子で、試合を見届けた。試合後、フィル・ネビン監督は「彼はチームメートと一緒に過ごしたがっている。彼の人柄を表している」と語った。
大谷は4日(同5日)の本拠地・オリオールズ戦前の打撃練習中に右脇腹を痛め、11試合連続で欠場。この日の試合前には、右脇腹痛で15日間の負傷者リスト(IL)に入れ、今季の残り試合を欠場することが球団から発表された。
ネビン監督は「彼は素晴らしいチームメートだ。治療をしたりしていたから最近彼のことを見かけていなかったと思うけど、(昨日までは)試合に出場する可能性があったので準備をしていた」と、ベンチに姿を見せなかった理由を語った。
この日は2回にベンチに登場すると、スタンドのファンも騒然。次々と立ち上がってカメラを構えていた。大谷はサンドバルとモニアックの間に座って試合を観戦。サンドバルの肩を叩くなど、笑顔を見せていた。
3回にシャヌエルがメジャー本塁打を放つと、ベンチではサイレントトリートメント。大谷もいたずらっぽい笑みを浮かべていた。その後も活躍したチームメートを出迎え、チームの一員として最後まで試合を見つめた。
指揮官は「このチームには多くの若手がいる。シャヌエルがホームランを打ったとき、ショウヘイとハイファイブをしていた。私を含めて、サイレントトリートメントをしていたけどね。そういうことだって、彼ら(若手)にとっては大きなことだ。パリスが大飛球を打ったときも、(大谷が)声をかけた。監督やコーチより、オオタニが言う方が響く。本当にそうだ。だから、彼ら(若手)にとっては大事な存在だ」と語った。
試合後、大谷は黒の長尺バット持ち、Tシャツに短パン姿で帰路へ。報道陣に「お疲れっした」と挨拶し、球場を後にした。