阪神の優勝支えた“神ドラフト” 5人が主力に、下位も躍進…3年前の大豊作
2020年のドラフトでは佐藤輝、中野、伊藤将らを獲得
18年ぶりのリーグ制覇を果たした阪神では、ドラフトで獲得した生え抜きの選手が多く躍動した。中でも2020年のドラフトでは、獲得した9人の中で5選手がレギュラーや、ブルペンを支える大活躍。空前の“大当たり年”となった。(成績は25日時点)
2020年10月26日に行われたドラフト会議では、1位で佐藤輝明内野手(近大)を指名。オリックス、ソフトバンク、巨人と競合し、矢野燿大監督がクジを引き当てた。今季は不振で2軍落ちした時期もあったが、3年連続で20本塁打をマークしている。
2位の伊藤将司投手(JR東日本)は1年目からローテーションの一角に加わる活躍。今季もここまで10勝5敗、防御率2.39と抜群の安定感を見せている。5位で獲得した村上頌樹投手(東洋大)は、3年目にして飛躍を遂げた。プロ初勝利を含む10勝6敗、防御率は1.75でリーグトップを誇る。1年目は2度1軍で先発するも、ともに5失点KOでアピールに失敗。2軍では1年目に投手3冠、2年目も最優秀防御率、最高勝率に輝いており、ようやく1軍の舞台で花を咲かせた。
6位では中野拓夢内野手(三菱自動車岡崎)を指名。1年目には盗塁王を獲得し、遊撃のレギュラーとなった。今春のWBCにも出場し、今季は二塁にコンバートされるも、変わらず安定した成績をマークした。そして、支配下選手最下位の8位で獲得した石井大智投手(四国IL高知)も、今季は自己最多の43試合に登板し、1勝1敗19H、防御率1.15の好成績で強力ブルペン陣の一角を担った。
1か月後には2023年のドラフトが迫る。数年後に“大当たり”と呼ばれるような指名をする球団はあるのだろうか。
(Full-Count編集部)