【高校野球】怪物・清宮擁する早実が抱える不安 甲子園へ向け、正念場の準々決勝へ
午後4時から八王子と対戦、清宮に待望の夏初アーチが生まれるか注目が集まるが…
怪物1年生・清宮幸太郎を擁する早実が、いよいよ甲子園への正念場を迎える。
チームは西東京大会準々決勝に進出。22日(午後4時・神宮)にシード校・八王子戦を迎える。今大会10打数7安打7打点で打率7割と当たりまくり、チームの勝ち負け以上にメディアの注目を浴びている清宮。この試合も待望の夏初アーチが生まれるかが、最も大きな関心を集めるだろう。
目標は本人も公言している通り、甲子園出場。だが、負ければ終わりのトーナメントで、ベスト8まで3試合の勝ち上がりから、早実には不安材料がある。チームのディフェンス能力である。
まずは投手陣。ここ3試合のスコア(東大和南戦8-4、府中西12-5=7回コールド=、日野戦9―8)を見てみると、計25イニングで19失点、1試合9イニング換算すれば平均6・84失点。数字からも分かる通り台所事情は苦しい。
全試合先発したエース右腕・松本皓(3年)は初戦から2戦続けて5回持たず、5回戦の日野戦も8回途中で崩れ6失点。計4投手が登板しているが、計算が立つ選手がいるとは言えず、かつて斎藤佑樹(現日本ハム)を育てて甲子園を制した和泉実監督にとって悩みのタネになるだろう。
さらにもう一つ問題なのが、その投手陣をバックで支える守備陣である。