“甲子園チア”からリーグ3連覇のオリチアに 親は就職希望&1度は落選も…掴んだ夢舞台

BsGirlsのYUKARIさん【写真:荒川祐史】
BsGirlsのYUKARIさん【写真:荒川祐史】

高校時代はチアダンス部に所属し甲子園で応援も経験したYUKARIさん

 オリックスのリーグ3連覇を支えた“勝利の女神”には様々なストーリーが存在する。総勢14人で構成される公式ダンス&ヴォーカルユニット「BsGirls」。Full-Countでは、選手と共に「We can do it!」を合言葉に奮闘するメンバーの素顔を取り上げていく。第6回は島根出身の“甲子園経験者”YUKARIさんにスポットをあてる。

 今年で2年目を迎えたYUKARIさんのダンスにファンは魅力される。アップテンポ、バラード調など楽曲に合わせ表情に強弱をつけ、グラウンドで見せるパフォーマンスを全身で表現。「見ているファンの皆様も同じだとつまらない。元気いっぱいの笑顔、切ない表情。ダンスの時は二面性です」。普段はえくぼがチャームポイントの“天然系”だが、グラウンドに出ると表情は一変する。

 小学4年生からダンスを始め、高校ではチアダンス部で活躍して青春を謳歌した。その時の衝撃が今も胸に残っている。それまでは野球に関わりはなかったが、高校1年生の時に母校の野球部が甲子園に出場。YUKARIさんもチアとしてアルプススタンドで白球を追いかける選手たちを応援した。

「島根から出てきて兵庫は凄い都会だった(笑)。甲子園には見たことない沢山の人が入って。こんな広い野球場があるんだと感動しました。アルプススタンドで踊ってすごい緊張したけど楽しかった。その景色が忘れられない。応援できる喜びを感じました」

2度目のオーディションで合格「諦めなかったことで今がある」

 その後、進学の際には両親から就職を進められるも、ダンスの道を諦めきれず「BsGirls」のオーディションに応募。1度は不合格となったが2度目の挑戦で夢を掴んだ。昨季はリーグ優勝、日本一を経験し御堂筋パレードにも参加。激動の1年を過ごし、今年もリーグ3連覇に立ち会うことができた。

 連日ハードな練習をこなす中、密かな楽しみは食事。「たまに限界突破することがあります(笑)」。食べることが大好きで、チートデイには周囲が驚くほどの食欲をみせることがあるという。シーズンは残り僅か。クライマックスシリーズ、日本シリーズを駆け抜ける準備は整っている。

「オーディションに落ちて2回目を受けたことが私のターニングポイント。諦めなかったことで今の自分がある。昨年の日本一から自分の心が追いつかない。ずっとキラキラした感じですが、この場でパフォーマンスできることが幸せ。このままの勢いでファンの皆様と一緒に日本一の喜びを味わいたいです」

【写真】ダンスの時は「二面性です」 “甲子園出場”が夢のきっかけ…「BsGirls」YUKARIさんの写真ギャラリー

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