日本ハムの成長示した422→350 2年連続低迷も…新庄監督が掴んだ確かな手ごたえ

日本ハム・新庄剛志監督【写真:矢口亨】
日本ハム・新庄剛志監督【写真:矢口亨】

本塁打キング狙う万波は「シーズンを通して成長してくれた」

 日本ハムは28日、エスコンフィールドで行われたロッテ戦に9-2で勝利し、本拠地最終戦を白星で飾った。2年連続最下位という結果には終わったものの、新庄剛志監督は「よそのチームのオーダーを見てもひけを取らない、戦えるぞという土台は作れたかなと思います」と自信をのぞかせた。その要因には、劇的に改善した数字があった。

 それが投手陣の与四球数だ。現時点で、今季の「350」はリーグ最少。両リーグで見ても阪神の「303」に次いで2番目に少ない。昨季は「422」でリーグワースト3位だったことを考えれば、いかに成長を遂げたかが分かる。

 指揮官は「よかった。去年から『四球を減らしてほしい、四球が減ったら給料上がるよ』と伝えていて、今年はリーグで一番少ないんじゃないですかね? その逆で、打者は四球を増やすような打席が多かったら、四球もヒットも同じなので、その辺の評価は来年してもらいます」とうなずく。打者陣の四球数も昨年の「352」から今年は「386」に増えた。

 投手陣は河野、池田、田中正の“勝ちパターン”もできた。それでも「この世界は来年どうなるか分からないので、本人たちはもっともっと、さらにレベルアップするためにオフにトレーニングをして、でももっといい投手が現れてくれたらまたさらに熱い投手陣になると思うので、その辺は期待したいですね」と底上げを目指す。

 打線に関しては「成長しましたね、本当に。万波君はシーズンを通して成長してくれた」と本塁打王争いを繰り広げる23歳を絶賛。「万波君を見習うじゃないですけど、清宮君も野村君も、そしてもう1回松本(剛)君が、去年は首位打者を獲って一番野球がうまい選手だったので、今年は本人も本当に納得いっていないと思うから、もう1回考え直してオフは取り組んでくれると思います」。確かな手応えとともに、期待の言葉が溢れた。

(町田利衣 / Rie Machida)

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