スーパーボウルを制覇した二刀流選手のレンジャーズデビューが実現か!?
超大物の二刀流が野球に戻ってくる?
久々の超大物二刀流の誕生として話題となったアメリカンフットボール選手のラッセル・ウィルソン(25)が、本当に野球のピッチに戻ってくるかもしれない。米FOXスポーツ電子版は、昨年12月のルールライブドラフトでレンジャーズから指名されたスーパーボウル覇者シアトル・シーホークスのクォーターバック(QB)ウィルソンが、1Aのゲームに1試合限定で出場する可能性があると報じた。
記事によると、レンジャーズ傘下1Aマートル・ビーチ・ペリカンズは、1万ドル(約105万円)のチャリティーと引き換えに、ウィルソンに今夏のゲームに出場してもらえるよう、オファーを出しているという。ペリカンズはすでに、ウィルソンを呼ぶためにプロモーションビデオを作成。トム・ハンクス主演で大ヒットした映画「キャスト・アウェイ」をパロディーにした力作で、夢の実現に動いている。
ウィルソンは2012年のNFLドラフト会議で3巡目の12位(全体では75位)でシーホークスに入団。昨年は最優秀ルーキー賞を獲得するなど、QBとして瞬く間にチームに欠かせない存在となった。今季もチームを牽引し、スーパーボウルに進出。2日に行われた大一番でも、スター選手のQBペイトン・マニング率いるブロンコス相手に活躍し、43―8での勝利に貢献した。今、全米でもっともノッているQBだ。
ウィルソンは高校時代から野球だけでなくバスケットボールも兼業。高校卒業時の2007年にはオリオールズから二塁手としてドラフト5巡目で指名を受け、2010年にもロッキーズから4巡目で指名された。ロッキーズでは2年間で計93試合の1A出場経験があり、今夏に出場することになれば、それ以来の“復帰”となる。
記事では「結局はチャリティーだ」とされているが、ウィルソンが試合に出れば盛り上がることは間違いない。今回のスーパーボウル制覇で、価値はさらに上がったと言えるだろう。本人の決断に注目が集まる。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count