首位打者巡る「1/100000」の戦い 近藤健介の3冠王条件は…大偉業に挑む“2試合”
近藤は打率と本塁打でリーグ2位、ともに逆転の可能性を残している
ソフトバンクの近藤健介外野手は4日時点で、打率.303、25本塁打、85打点を記録している。打点はリーグ1位、打率と本塁打は2位につけ、リーグ19年ぶりの3冠王獲得の可能性を残している。土壇場で首位打者と本塁打王を“まくる”には、残り2試合での大爆発が必須となる。
打率は、485打数147安打で現在.3031。1位のオリックス・頓宮裕真捕手(401-123)の.30673に迫っている。左足甲の骨折で離脱中の頓宮は、残り試合での出場が難しい。この状況の中で、近藤が残り2試合で仮に4打数3安打を放ったとすると、0.30674となり、わずか「.00001」差で頓宮を上回ることになる。
また、2試合で8打席程度チャンスがあると考えると、8打数5安打なら「.308」となるが、8打数4安打だと「0.3062」で、頓宮を上回ることはできない。いずれにしろ2試合で固め打ちをすることが絶対条件になる。
本塁打は、より条件が厳しい。近藤はここまで25本塁打だが、打数を本塁打数で割った本塁打率は「19.4」となる。1本塁打を打つのに約19打数を要することになり、残り2試合でリーグトップのグレゴリー・ポランコ外野手(ロッテ)に並ぶのは、かなりの難易度となる。
日本ハムからの移籍1年目ながら、持ち前の打撃でチームをけん引した近藤。現役生活で多くは訪れない3冠王のチャンスの中で、どのような結果を残すのか。残り2試合から目が離せない。
(Full-Count編集部)