ナ・リーグにも二刀流!? レッズ救援右腕が1週間3本塁打「オオタニに進化」
右腕ローレンゼン「本職リリーフ、時々代打」
今季メジャーは、エンゼルス大谷翔平投手の出現で、にわかに“二刀流”ブームが巻き起こっている。たびたび打撃力がある投手が話題に上がるが、その中から頭1つ抜けた存在が現れた。レッズの救援右腕マイケル・ローレンゼンだ。6月30日(日本時間7月1日)に行われた本拠地レッズ戦に代打出場した右腕は、満塁ホームランを放ち、周囲の度肝を抜いた。
ローレンゼンが登場したのは、レッズが猛攻を仕掛けて逆転に成功した8回だった。6-3と3点リードに広げながら、なおも無死満塁の絶好機で打席に立つと、ブルワーズ4番手バーンズの2球目を強振。打球は左中間スタンドに飛び込む3号満塁アーチとなった。前日の同カードでは6回から2イニングを投げ、6回に立った打席でホームランを放ったばかり。さらに言えば、24日(同25日)本拠地カブス戦には代打出場で1号ソロ。なんと最近1週間で4打席で3本塁打を放ち、残り1打席でも四球を選んで出塁していた。
この投打での活躍ぶりに、米「Yahoo!スポーツ」では「ナ・リーグ版のオオタニかもしれない」と特集。「本職リリーフ、時々代打のローレンゼンは、MLBの次なる二刀流スターかも」としながらも、「足りないのはチャンスだ。今季は7打席しか立っていない」と指摘している。だが、ローレンゼンはデビュー以来4年で65打席に立ち、通算打率.271を記録するなど、大いなる可能性は秘めているようだ。
今季は救援としても15試合で1勝0敗1セーブ、防御率1.93の好成績を残している右腕。「ナ・リーグ版のオオタニに進化しているかも」と評される26歳が、今後、本格的な“二刀流”に成長するのか。大きな注目が集まる。