当落線上の投手は「チャンスなくなる」 オリ指揮官、四球連発に「何の準備をしてるのか」
オリックスはリリーフ4人が計7四球の乱調で逆転負け
■ロッテ 6ー3 オリックス(4日・京セラドーム)
オリックスは、4日に行われたロッテ戦(京セラドーム)に3-6で逆転負けを喫した。先発した宮城の後を受けたリリーフ4人が計7四球の乱調ぶり。クライマックスシリーズ(CS)に向け、戦力の見極めを図る中嶋聡監督は「なんの準備をして行ってるのか」と、苦言を呈した。
先発の宮城が5回1失点の好投、続く2番手の小木田も1回1安打無失点と流れを作った。だが、2点リードの7回からマウンドに上がった横山が、先頭の岡に四球を与えるなど2/3回2安打2四球、3失点。その後も吉田、ワゲスパックも2四球を許すなど、CSへ当落線上のリリーフ陣が結果を残せなかった。
チームは早々とリーグ3連覇を決め、現状は山崎颯(怪我で離脱)、平野佳、阿部、山田ら主戦投手を抹消中。ここ数試合はCS、日本シリーズの短期決戦へ向けた“新戦力”を模索している最中。昨年も1軍で19試合の登板だった宇田川がポストシーズンで一気にブレークするなど、ワンチャンスで人生を変えることは可能だ。
中嶋監督も期待しているだけに「うーん。何の準備をして行ってるのか、ということになりますよね。先頭がほとんど四球。代わりっぱなでも四球ですし。うーん。まぁ、難しいですね」と、現状のもどかしさを口にする。
「何か見せてほしいですよね。勝負しにいってるとか、ストライク取るのが精一杯っていう投球をされたら。見てる方も不安になりますし。次に思い切って使うことも難しくなる。見せてほしいところはいっぱいある」
レギュラーシーズンは残り3試合。リーグ3連覇に貢献した選手たちも帰ってくるだけに「今が良いチャンス、自らそのチャレンジができてない。それ(主力)が帰ってくるということは、今年に限っていればチャンスがなくなる。せっかく今、やってるわけですから。まだ何回かチャンスあると思いますが、見せるしかないんで」と、奮起に期待していた。
(橋本健吾 / Kengo Hashimoto)